2009 ツールド熊野 第1ステージ レースレポート

第1ステージは、新宮駅前をスタートし、18キロのパレード区間を経て、16キロの赤木川周回コースを8周する148.4キロで行われた。今年からコースに山岳ポイントのつく激坂が設定され、難易度の高いコースになった。

激しい風雨の続く中、まず最初のアタックは山本雅道(チームブリヂストンアンカー)。それに続 いて、先手を取りたいチームが激しく動き、その中から畑中勇介(シマノレーシング)が抜け出した。しばらく、独走を続けると集団から内間康平(鹿屋体育大 学)が飛び出し、間もなく追い付き2人なる。この2人で先頭を行くも後続のペースアップにより一つになる。

その後もアタックが繰り返され、プロトンが分裂。30人ほどの先頭集団ができ、1度目の山岳ポイント(2周目)は、辻善光(マトリックスパワータグ)、鈴木真理(シマノレーシング)、バレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)の順位で通過した。

そ の後、残り90キロで先頭は60人ほどになり、勝負はこのメンバーに絞られた。そこから、西谷泰治(アイサンレーシングチーム)とドミトリー・フォフォノ フ(カザフスタンナショナルチーム)がアタック!2人が飛び出したのを見て、鈴木真理と飯島誠(チームブリヂストンアンカー)が追い、先頭は4人に。その 状態で、残り5周のホットスポットを西谷、鈴木、飯島の順で通過した。後続との差が30秒開いたところで、集団から9人の追走グループができる。ここに は、アイサンレーシングチーム2人(品川、綾部)とノエテル3人、そしてイグリンスキーにリーダージャージを着るマリウス・ヴィズィアック(チームニッ ポ・コルナゴ)も含まれていた。しかし、すぐにヴィズィアックは集団に戻ってしまう。この8人の追走グループは、45秒差で前の4人を追い、プロトンは1 分30秒差になる。


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残り3周に入り、飯島が先頭から遅れた。追走グループから数人がアタックするが、イグリンスキーだけが先頭に追いつ く。先頭は4人となり、40秒差で6人が追走する。残り2周で追走の選手たちは、後続グループに吸収された。2回目の山岳ポイントでは、先頭4人は後続に 1分以上の差をつけて通過。鈴木、フォフォノフ、イグリンスキーの順位で通過し、鈴木の山岳賞が確定した。

ラスト周回の赤木橋の上りで先 頭を走っていた西谷が遅れ、3人となる。その辺りから、カザフスタンの2人だけが先頭交替をする。折り返し地点近くの上りで、イグリンスキーがアタックす るが、鈴木は離されず。3人のままフィニッシュに向かう。カザフスタンの2人は、規則的に先頭交替を繰り返す。最後はフォフォノフ先行で最終コーナーに入 り、イグリンスキーがフォフォノフをかわし優勝した。
第1ステージを終え、イグリンスキーが総合トップに立ち、ボーナスタイムを稼いだ鈴木が5秒遅れで総合2位につけている。明日は、札立峠や千枚田の上りがある山岳ステージとなっている。


■ 本日2位となったドミトリー・フォフォノフのコメント:「今日のレースはシャワーだよ(笑)。落車を避けるために、前で走るようにした。最後スプリントに なって、自分は2位でチームメイトが勝ったから良かった。このチームは若い選手たちが多くて、自分がキャプテンなので、選手たちが少しでも戦術を学んで進 歩できるように、昨日の作戦で今日はそれぞれ自由に積極的に動くことだった。僕たちは前にいて、イグリンスキーが後ろからやってきた。レースとはそんなも の。最後のスプリントはイグリンスキーとは話し合えなかった。シマノの鈴木がアタックし始めたし、集団も迫って来ていたので、集団に捕まらないように、タ イムを縮められないように3人で走った。スプリントになって、イグリンスキーの方が僕より強かったってことだよ。」

■5秒差で総合2位 につける鈴木真理:「今日のレースはきつかった。イグリンスキー選手が後ろから来た時に、その時彼が優勝するのが分かった。彼は後ろでずっと脚を溜めてい たから、一気に追いついてきた。周りと異常に引くスピードが違ってました。今日逃げて脚がいっぱいなので、明日は地獄ですね。明日は1分差じゃ、もう何も できない。切れたら終わりなんで。今日の雨風は逃げる方としては有利だったと思うけれど、カザフがうまくレースを運んできた」
レポート:MUR,CHIHO
インタビュー:CHIHO
写真:高木秀彰

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