第3ステージ レースリポート

a001.jpg第十回ツールド熊野国際レース第三日の最終ステージは和歌山県太地町内特設サーキット一周9.6kmを11周する105.6kmのロードレースである。昨 日の熊野山岳ステージでは31名もの脱落者が出て、本日のスタートは83名。11:10にクジラ博物館前に設えられたスタートゴール地点でスタートした。
前日ステージ終了後風が強まり、本日の悪天候が懸念されたが、雨があがり選手・関係者ともどもほっとした様子。

さて、レースの見どころは、なんといっても総合優勝者の行方だ。総合リーダーの清水(梅丹本舗GDR)と総合二位の広瀬(愛三工業レーシング)とのタイム差は0秒。清水は第二ステージの着順ルールによりリーダージャージを着た格好だ。

ちなみに広瀬は第一ステージの優勝者、清水は第二ステージ二位である。さらに総合第三位の柿沼(BSアンカー)とのタイム差12秒、第二ステージで単独
ゴールした新城(梅丹本舗GDR)が14秒差と続く。やや風の強い太地町のサーキットでは展開次第で十分に総合優勝者の逆転がありうる。

山岳総合ポイントは二日目を終了して、土井(スキルシマノ)とガロファーロ(ニッポエンデカ)が同点。ゴール着順によって土井が山岳賞リーダーとなってい
る。今ステージでの山岳ポイント地点は標高差50mを500mで登り切る石門頂上地点で、スタートから2kmと50kmの二回のチャンス。しかも一位通過
者に1ポイントが与えられるのみである。総合優勝からは見放された両者の熾烈な山岳チャンピオン争いの見られるポイントだ。


a002.jpg スタート直後からプロトンのスピードは上がった。最初の山岳ポイントでは山岳賞総合1位の土井(スキルシマノ)と、2位のガロファーロ(ニッポエンデカ)
がスプリント勝負でガロファーロが1位通過。土井の山岳賞ジャージは厳しい展開となる。このあと序盤アタックで小集団ができ、プロトンとの差を稼ぐ展開が
繰り返されるがタイムギャップは広がらず、プロトンに吸収されるという展開が続いた。

第二周目に入って、野寺、広瀬佳正(いずれもスキルシマノ)、福島晋一康司兄弟兄弟(いずれも梅丹本舗GDR)西谷、品川(いずれも愛三工業レーシング)を含む8名の選手がブレークし、四周目までそのブレークが続いたが集団が吸収。


a003.jpg 5周目には、レオン・ファンボン(トレックマルコポーロ)と藤岡(チームコルナゴ)がブレークし、真鍋(ニッポエンデカ)、狩野(スキルシマノ)の二名が
追走、加えて7名の選手が第二追走集団を形成する。一方プロトンには総合リーダーの清水(梅丹GDR)、広瀬(愛三工業)、柿沼(BSアンカー)及び新城
(梅丹GDR)の上位四名がおり、逃げを泳がす。レースリーダー清水をがっちり守って梅丹GDRのフルメンバーでプロトンをコントロールする。タイム差な
しの総合二位広瀬を擁する愛三工業は清水及び梅丹GDRをしっかり追走する展開。

先方では六周目の最後のKOMは藤岡(チームコルナゴ)が獲得し、土井の山岳賞逆転の夢は潰えて、山岳賞はガロファーロ(ニッポエンデカ)に決定。その
後、先行二名に追走選手が追い付き11名のリーディンググループを形成し、さらにプロトンから二名を加え13名で先頭交代をしてタイムを稼ぐ。13名の
リーディンググループはファンボン(トレックマルコポーロ)、狩野、鈴木(ともにスキルシマノ)、普久原(BSアンカー)、橋川、日置(いずれもマトリッ
クス)、井上、真鍋(いずれもニッポエンデカ)、小段(パールイズミスミタラバネロ)、山根(コムレイドジャイアント)、渡邊(ナカガワAS K'デザイ
ン)、藤岡、中山(いずれもチームコルナゴ)である。

しかしリーディンググループの中で最も総合タイム上位の選手である真鍋(ニッポエンデカ)と総合リーダー清水(梅丹GDR)のタイム差2分29秒を上回ることは終始なく、梅丹GDRがきっちりコントロールし真鍋逆転総合優勝のもくろみの実現は厳しい展開。

この13名の選手の逃げは9周目のファンボンと真鍋のブレークで破られる。


a004.jpg これまで順調に進めていたリーディンググループは機関車役である二名のブレークで崩壊し、一方で梅丹本舗GDRと愛三工業レーシングによる熾烈なポジショ
ン争い、そして団体総合優勝を狙うチームニッポエンデカの面々によりプロトンのスピードが上がり、リーディンググループを構成していた選手は次々とプロト
ンに吸収される。最終回ファンボンと真鍋はプロトンから30秒差まで詰め寄られるものの、第三ステージのファイナルはファンボン、真鍋の二人のゴールスプ
リントでファンボンが真鍋をスプリントで制する。

一方プロトンでの争いは総合優勝をめぐって熾烈を極めた。集団を終始コントロールしてた梅丹GDRの面々はスプリントを前にしてもはやスプリントで清水を引っ張る力はない。一方で、愛三工業の面々は広瀬をスプリントで勝たせるべく、強力に集団を引っ張る。


a005.jpg だが、集団でのステージ3位争いのスプリントを制したのは地力に勝る清水であった。そして清水はボーナスポイントも稼ぎ総合優勝を揺るぎ無いものとし、同
時に総合ポイント賞も獲得した。また、団体総合では山岳賞のガロファーロらを擁するチームニッポエンデカが六秒差で梅丹本舗GDRを抑えU23総合一位は
伊勢直人(タクリーノ・マサヒコミフネコム)がそれぞれ獲得した。

U23総合1位 タクリーノ・マサヒコミフネコム 伊勢直人
山岳賞 ニッポエンデカ ガロファーロ
個人総合1位 梅丹本舗GDRエキップアサダ 清水都貴
団体総合優勝 チームニッポエンデカ





a006.jpg

a007.jpg
 a008.jpg
a009.jpg

TOPPAGEサイトの最初のページへ  TOPページの先頭へ